好評企画第3弾!!
 金日成バッヂ、真贋の見分け方
〜新タイプのニセモノシリーズ登場〜

 金日成バッヂと金正日バッジのニセモノについては、これまで説明してきたとおりであるが、またこの業界には新たな事態が発生している。
 要するに、新しいタイプのニセモノの誕生だ。はっきり言って、これまでのタイプに比べ、格段に出来が良くなっている。それでも、このタイプは、ひとつの共通した特徴を備えており、手にとれば見分けることは難しくない。

 なお、以前ニセモノを紹介した際、「作りが違うというだけで、ニセモノだという証拠はない」「生産現場を見たわけでもないのに、なぜニセモノと断定できるのか」という指摘をいただいた。確かに論理的には可能な反論だが、実際問題、これらの売り手自身が「こっちはニセモノだから安くしとくぜ」と山のように積み上げたバッヂを売りつけてくるというのに、そんなものをあえて本物と判断するほうががよっぽど無理があるんじゃないかというのが、こちらのスタンスであることを付け加えておく。


新たなニセモノの登場

 私がこれらのタイプを確認したのは、2004年のことである。遠目で見て、てっきり本物かと思った。それまで確認していたニセモノの特徴がなかったためだ。ところが手にとってひっくり返してみると、まったく違うツクリ。このシリーズは、特徴から見て同一製作所で作られていると思われるが、党旗型や国旗型、丸型など、複数の型のバッヂがある。現在、中国をはじめ、日本にも広く出回っている。すでに、ネットオークションの分野では広く知られる存在となってしまった。まさに、悪貨は良貨を駆逐する、を地でいく展開だ。
 今年(2005年)8月に中国に行ったときには、なじみの業者の店で、このタイプのバッヂが小さめの段ボールいっぱいに入っているのを見てその蔓延ぶりを改めて実感した。ひととおり種類を買い求めると、オマケだよ、とバラバラと買った数以上にたくさんタダで追加してくれたものだ(ならはじめからもっと安くしろよとも思ったが・・・)。

 ニセモノとホンモノを分析する
 百聞は一見にしかず。まずは画像を見ていただこう。実は、このシリーズのニセモノはほかにも種類があるが、とりあえず3種類を本物と並べて比較してみよう。並べてみれば、やはり違いを感じることができる。

〜新シリーズのニセモノを紹介〜

モクレン柄バッヂ



左から、@、A、B


 一番左、@は、すでに金日成バッヂのニセモノとして以前紹介したもの。一番右のBは本物。
 問題は、中央のAで、これが新しいタイプのニセモノである。私がつい「本物か?」と思ってしまったものだ。それまでこの型のニセモノは@しか知らなかったからだ。
@は、明らかに肖像が違う。顔や服の細部が不鮮明で、色合いも違い、まるで解像度の低いカラーコピーにかけたかのようだ。髪型もなんだか変だ。それに比べると、同じニセモノでも、Aでは顔や服装の鮮明さが格段に改善されているのが、はっきり分かるだろう。のみならず、下のモクレンの飾りもずっとよくなっている。本物と比べるとやはり色合いが異なり、特に輪郭がややぼやけ、シャープさに欠ける。また、顔の大きさが本物より大きい。が、それとて本物と並べて比較すればの話。これを単独で見て見分けるのは注意が必要だ。
 ただ、裏面はといえば、@が本物に似た感じを出しているのに比べ、Aでは斜めの格子が刻まれており、似せて作ろうという意志が全く感じられない。
 だから、見分けるには、裏面を見てみれば一目瞭然なのだが、ネットオークションなどで表面画像しか見えない場合は、襟の位置に注目してみてはどうだろう。Aは、本物より顔が大きいので、襟の先端が縁のギリギリの位置にある。それに比べ、本物Bは、襟の先端と縁の間がはっきりと離れている。

国旗型バッヂ


左から、@、A

 次は国旗型バッヂ。@は、やはり新タイプのニセモノ。Aが本物。
 肖像の色合いがやや違うことを除けば、目立った違いは見あたらない。
 裏面は、全く同じの斜めの格子柄であり、同じ場所で製作されたと判断する所以である。
青年同盟バッヂ


左が@、右がA

 次は、金日成青年同盟バッヂ。表面を比べると、やはり本物(A)に比べるとニセモノ(@)は全体にわずかに不鮮明である。また、本物では金色の文字などが、ニセモノではただ黄色っぽく表現されている。これは比較的はっきり分かるのではないだろうか。
 もっとも、やはりこれも裏面をひっくり返せば一目瞭然。

 当方では、これからも本物だけでなくニセモノも収集していきます。