金日成バッヂ、その構造を見る
〜初公開!これが金日成バッヂの構造だ!〜![]() |
北朝鮮では、金日成肖像や銅像を傷つけたりすることは刑事罰に当たるという。バッヂを人さし指で指さすことすら、不敬な行為とされているらしい。いわんや、バラバラにすることなど、想像を絶する、言語道断の不敬行為。・・・・(たぶん)
だが、どこを探しても、金日成バッヂのツクリを解説した資料などなく、どのように作られているのか教えてくれる人などいない(当たり前だ)。
こうなったら、自分でやるしか、ない!
というわけで、今回、埼玉県革命委員会では、金日成バッヂのさらなる研究のため、「金日成バッヂの解体」をついに実施した。
ここは自由の国・日本なので、北朝鮮における刑罰なんて知ったことではないが、それでもなんだか緊張したのは事実。禁忌とされていた人体解剖に、「ターヘル・アナトミア」を片手に臨んだ前野良沢らの気分を、図らずも味わった(笑)。
1 材料など
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| これが今回、研究に供されたバッヂ。(左:表、右:裏 タテ16mm×ヨコ13mm。 バッヂ裏面の穴から、肖像が描かれているプレートの裏面が見える。 |
で、こちらが解体に使用した工具。 卓上万力、ラジオペンチ、ヤスリ、小型鋸。 |
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2 解体作業
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| ピンをペンチで取り、万力に固定して裏側から縦に切断。 (これも研究のため。ごめんなさい・・・) |
裏面から、少しずつ切り始め、台部と肖像の描かれたプレートをバラバラする。切るのは容易だが、肖像のプレートまで一緒に切ってしまわないよう、慎重に作業を行う。
3 解体完了
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| プレートがはまっていた部分に、接着剤が付着している。 | 肖像が描かれたプレートにはふくらみがあり、思ったより薄い。プレートの裏側にも接着剤が付着している。 |
バッヂ自体は柔らかいので、鋸で容易に切ることができる。慎重に切断し、パーツをばらす。
台は両断されても、2つに自然に別れるようなことはない。肖像の描かれたプレートと、台が接着されているためである。
プレートもアルミ製で、ごく軽く、思った以上に薄い。肖像はふくらんでいるのだが、このふくらみはプレート自体が型づけられたものである。台部とは半透明の白い接着剤で接着されているため、剥がそうとして、少し力を加えたら変形してしまった。
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| 台部の切断面。 | 裏面から見るプレート部。台から剥がそうとしたら、少し変形してしまった。薄さがわかるだろうか?少し切れ目を入れて厚みを確認。 |
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| プレート表面を削って、塗装とコーティングを剥がしてみた。コーティングもごく薄い皮膜であることがわかる。 |
4 まとめ
肖像を描いたプレート自体がふくらみを帯びているため、台部との間、特に中央に隙間が生じる。状態の悪いバッヂの中に、肖像が凹んでしまっているものがあるのは、このためである。金バッヂを保存するときには、肖像のプレートに強い力が加わったりしないよう配慮する必要がある。
また、裏面に開けられた穴は、プレートと台を接着する際、空気が抜けるようにするためである。もっとも、金バッヂの中には裏面の穴がないものも存在する。空気抜きの存在は必須ではないせいか、それとも製法自体が違うのか、今は判断することはできない。
(私見だが、穴のないバッヂは、新しいタイプに多いように見える)
金日成バッヂには、さまざまなタイプがある。今回取り上げたのは、あくまで現在もっとも一般的なツクリのバッヂである。
本当ならもっとさまざまなバッヂを解体していけばいいのだが、なかなかそうもいかないのが残念である。
ポイントをまとめてみよう。
@ 肖像の描かれたプレート部と、台部は、接着剤で固定されている。
A 肖像は、薄いアルミ板にプリントされており、その上に透明のコーティングが施されている。コーティングの皮膜はごく薄い。
B プレート部は中央部がふくらんでおり、台部との間に空隙を生じている。
これらのポイントを参考にすれば、ニセモノとの区別は容易だ。解体すればの話だが。