「金日成青年名誉章」である。まったく、スゴイの一言に尽きる、金日成バッヂの傑作。保存状態も極めて良い。こんなモノが入手できるとは、我ながらビックリした。

 表面下部には「金日成青年名誉章」、裏面には、「朝鮮民主主義人民共和国」の文字。
大きさのほうも、全高56mm、本体の最大幅34mmと金バッヂにしてはかなり大きい。

 波打つ赤旗と肖像の意匠は、明らかにソ連のコムソモールバッヂの流れをくむものである。肖像の下には、朝鮮のシンボルたる長白山と天池が描かれ、青色の七宝で天池の水が鮮やかに彩色される。
 綬の部分は、国旗色である赤、白、青が七宝で彩られている。
 デザイン的には特に斬新性は感じられないが、赤い七宝部分に、赤旗のうねりが細かく表現されており、それがこのバッヂのデザインに面白い効果を与えている。

北朝鮮の勲章やメダル類を掲載している"Orders and Decorations of the Democratic Peoples Republic of Korea"によれば、このバッヂは1972年1月8日に制定され、社会主義労働青年同盟(現・金日成社会主義同盟)の模範者に授与されたのだそうだ。毎年、社会主義青年団創設記念日(1月19日)に対象者に授与された(ただし、現在もこの制度が継続しているかどうかは不明だ)。
 

 このバッヂは、単なる肖像バッヂというより、栄誉章の類である。金バッヂとしては異例な大きさも、受章者の栄誉を輝かせるにふさわしいものであろう。